◎恒大集団は世界で最も多額の債務を抱える不動産デベロッパーであり、中国経済を支えてきた不動産セクターの足を引っ張っている。
中国の警察当局が多額の債務を抱える不動産開発大手「恒大集団」の資産管理部門の職員を拘束した。国営メディアが関係者の話しとして17日に報じた。
それによると、南部・深センの警察は恒大集団傘下の金融資産管理会社で働く男性社員を連行したという。
それ以上の詳細は明らかになっておらず、恒大集団も声明を出していない。
2021年に深センの恒大集団本社ビルで行われた抗議デモの後に出されたメディア向けの声明によると、この男性社員は富裕層資産管理部門の責任者とみられる。
恒大集団は世界で最も多額の債務を抱える不動産デベロッパーであり、中国経済を支えてきた不動産セクターの足を引っ張っている。
同社の債務は3400億ドル(約50兆円)に達し、現在、債務不履行を避けるために資産売却を含むリストラ計画を進めている。
中国中央テレビ(CCTV)は15日、金融管理当局が新たな国有企業により恒大集団の生命保険部門の買収を承認したと伝えた。
中国の不動産セクターでは2021年以降、債務不履行が相次ぎ、マンションや一般住宅数百万戸の建設が滞っている。