◎このニッケル工場は習近平 政権の「一帯一路」に基づく多国間開発計画の一部である。
インドネシア・スラウェシ島モロワリにある中国資本のニッケル工場で発生した爆発事故について、警察当局は26日、市内の病院に入院していた2人が亡くなったと明らかにした。
これにより、この事故で死亡した職員は18人となった。
このニッケル工場は習近平(Xi Jinping)政権の「一帯一路」に基づく多国間開発計画の一部である。
爆発は工場の製錬炉で24日に発生。補修作業に当たっていた中国人4人とインドネシア人9人が即死し、46人が重軽傷を負った。
警察によると、病院で治療を受けていた3人が25日に、2人が26日に死亡したという。
警察は工場の所有者に調査が完了するまで同工場の操業を停止するよう命じた。
工場の所有者である中国・江蘇徳龍ニッケル業傘下のPT IMIPは24日の声明で犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、当局の捜査に全面的に協力すると表明していた。
PT IMIPの広報担当は26日、「モロワリの病院に入院していた職員2人が亡くなったと連絡を受けた」と述べ、哀悼の意を表した。
爆発の原因は明らかになっておらず、警察が現場を封鎖し捜査している。
ニッケルは電気自動車のバッテリーに欠かせない材料のひとつである。