◎中国では産業界の安全対策が依然として大きな問題になっている。
中国当局は3日、山東省北部の工業地帯にある石油化学工場で爆発事故があり、少なくとも9人が死亡、1人が行方不明になったと発表した。
中国中央テレビ(CCTV)によると、当局は現場に調査官を派遣し、爆発の原因を調査するとしている。
CCTVは同日、北西部の西安市郊外で民間の小型ヘリコプターが墜落し、乗っていた3人全員が死亡したと報じた。犠牲者の身元と墜落の原因は明らかにされていない。
同国南西部では2日と3日に小規模な地震が報告され、10人が軽傷を負ったと伝えられている。
労働節の休暇は3日に終了した。当局によると、期間中に観光地を訪れた市民(外国人観光客含む)は1億人近くに達したという。
中国では産業界の安全対策が依然として大きな問題になっている。
事故原因は主に監督不行き届きと安全対策・規則の軽視とされる。地方当局は経済を支えている産業界の違反行為をしばしば見逃している。
北部の内モンゴル自治区にある露天掘り鉱山で2月に発生した崩落事故では鉱夫53人が死亡し、多数の逮捕者が出た。
昨年11月に中部で発生した工場火災で38人が死亡、4人が拘束されている。
北京の豊台区で先月発生した病院火災でも10数人が逮捕された。
政府は北部の港湾都市・天津市の化学薬品倉庫で2015年に発生した爆発事故以来、安全対策の強化を公約に掲げている。この事故では173人が死亡したと伝えられているが、西側の専門家は爆発の規模から、数千人が死亡した可能性があると指摘している。