◎中国で外国人記者を含むジャーナリストへの嫌がらせは珍しくないが、国営メディアが標的になることは滅多にない。
中国当局が14日、国営メディアの記者に嫌がらせをしたと認め、謝罪した。
この珍しい事案は13日に発生。北京郊外で発生したガス爆発事故の現場近くで中国中央テレビ(CCTV)の記者らが当局者に囲まれ、現場から離れるよう命じられた。
ソーシャルメディアで共有された動画には男性カメラマンが当局者に突き飛ばされるところが映っていた。
この爆発事故の死者は7人に増加。27人が負傷している。
中国で外国人記者を含むジャーナリストへの嫌がらせは珍しくないが、国営メディアが標的になることは滅多にない。そして当局がそれを認めることはほとんどない。
CCTVは当局の声明を引用。「CCTVの記者や他のメディア関係者の扱いについて、現場で対応に当たった関係者を厳重注意した」と報じた。
それによると、当局は一連の対応に深い遺憾の意を表明。「ガス漏れの可能性があったため、記者を現場から遠ざけようとした」と釈明した。
当局は声明の中で、「現場スタッフのコミュニケーション能力の低さ、乱暴で単純なやり方は、記者の間に誤解を生み、市民の間に疑念を招き、その結果、社会に悪影響を及ぼした」と述べている。