▽ペートンタン氏は5~8日の日程で中国を公式訪問中。両国の外交関係樹立50周年を記念する式典などに出席する予定だ。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/2025年2月6日/中国、首都北京、習近平国家主席(右)とタイのペートンタン首相(ロイター通信).jpg)
タイのペートンタン(Paetongtarn Shinawatra)首相が6日、中国の首都北京で習近平(Xi Jinping)国家主席と会談した。
中国中央テレビ(CCTV)は習主席の発言を引用し、「中国とタイは世界的な不確実性の高まりに対抗するため、信頼を深め、協力を拡大すべきだ」と伝えている。
ペートンタン氏は5~8日の日程で中国を公式訪問中。両国の外交関係樹立50周年を記念する式典などに出席する予定だ。
習主席はタイ・バンコクと昆明を結ぶ高速鉄道などのインフラプロジェクトを例にあげ、「デジタル経済と電気自動車(EV)の協力関係も深化させることができる」とした。
また習主席「100年に一度の未曾有の変化に直面する中、中国とタイは戦略的利益について相互信頼を深め、しっかりと支え合うべきだ」と述べた。
中国は今週、トランプ米政権の10%追加関税に即座に報復した。
タイは人身売買やオンライン詐欺の取り締まりを強化しており、中国人観光客の動向を注視している。
タイとミャンマーの国境付近は犯罪組織の巣窟となっており、東南アジアの何万人もの人々がロマンス詐欺、偽の投資勧誘、違法なギャンブル計画などのオンライン詐欺に騙され、これらの詐欺を強制されたり、最悪の場合、殺害されることもある。
中国の俳優、王星(Wang Xing)氏がタイとミャンマーの国境付近で行方不明になり、その後救出された事件は記憶に新しい。
タイ政府は自国の観光産業への影響を懸念し、犯罪組織の取り締まりを強化。中国人旅行者の懸念を和らげようとしている。