◎王外相は27日遅くにキリバスからサモア入りし、フィアメ首相と会談した。
中国の王毅(Wang Yi)外相は28日、訪問先の南太平洋のサモアでフィアメ(Fiame Naomi Mata'afa)首相と会談、二国間協定に署名した。
協定の詳細は明らかにされていないが、現地メディアによると、安全保障や経済面の強化を目的としているという。
サモア政府はプレスリリースの中で、「双方は経済・技術協力協定、芸術・文化センター、サモア・中国友好公園の引き渡し証明書、警察指紋研究所の交換書簡に署名した」と述べている。
太平洋諸国と米国は中国がこの地域で影響力を強めることに深刻な懸念を表明している。王外相は10日間の南太平洋歴訪でソロモン諸島(済)、キリバス(済)、サモア(済)、フィジー、トンガ、バヌアツ、パプアニューギニア、東ティモールを訪問する。
中国はこれらの島国に軍事基地を建設することはないとしている。
王外相は27日遅くにキリバスからサモア入りし、フィアメ首相と会談した。
サモア政府によると、両者は気候変動、コロナウイルス、安全保障の問題について議論したという。
また、中国はサモアを重要な開発パートナーとみなし、医療、教育、インフラ、人材開発、スポーツ開発、農業の技術支援を提供するとした。
王外相は太平洋島嶼諸国の盟主であるフィジーの外相と29日に会談し、南太平洋10カ国との安全保障協定への理解を求めるとみられる。
一部の専門家はこれらの島国が中国の「債務トラップ」に引っ掛かり、借金と引き換えに軍事基地の建設を認める可能性があると警告している。
破綻寸前のスリランカは中国の罠に引っかかり、借金と引き換えに主要港湾インフラを引き渡している。