◎ベトナムは2週間前、南シナ海の西沙諸島(パラセル諸島)付近で中国の法執行機関による暴力により数人のベトナム人漁師が負傷したと発表。中国を非難していた。
中国の李強(Li Qiang)首相が13日、ベトナムの首都ハノイを訪れ、ファム・ミン・チン(Pham Minh Chinh)首相と会談した。
李氏は南シナ海の領有権をめぐる問題でベトナムとの関係が悪化しているにもかからず、「両国はうまくやっている」と主張した。
ベトナムの国営メディアによると、両首脳は国境を越えた鉄道開発と農産物輸入を拡大するための措置を講じることで合意したという。
また李氏は高品質な果物や魚介類、その他ベトナム製品の輸出を解禁すると約束した。
中国はベトナムにとって最大の貿易相手国であり、米国に次いで2番目に大きな輸出市場である。
ベトナムのトー・ラム(To Lam)共産党書記長は昨年中国を訪問した際、両国の関係を強調していた。
李氏は隣国のラオスからベトナムを訪問。南シナ海の領有権問題で国際法を尊重するよう東南アジアの首脳会議に呼びかけられたことに反発した。
ベトナムメディアによると、ミン・チン氏は李氏に対し、「双方は互いの正当な権利と利益を尊重し、平和的手段によって紛争を解決し、漁民とその船舶に関する問題に適切に対処すべきだ」と述べたという。
ベトナムは2週間前、南シナ海の西沙諸島(パラセル諸島)付近で中国の法執行機関による暴力により数人のベトナム人漁師が負傷したと発表。中国を非難していた。