◎フィリピンと中国の関係はフィリピンが2014年の防衛協定で米軍の駐留拡大を容認し、南シナ海で昨年、両軍の敵対行為が激化して以来、緊張している。
中国政府は25日、南シナ海の領有権を争う宿敵フィリピンのマルコス・ジュニア政権を珍しく絶賛し、インターネットギャンブルを激しく非難した。
マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は一部の中国系オンラインギャンブル業者が金融詐欺、人身売買、誘拐、拷問、殺人などの犯罪に手を染めていると非難していた。
フィリピンと中国の関係はフィリピンが2014年の防衛協定で米軍の駐留拡大を容認し、南シナ海で昨年、両軍の敵対行為が激化して以来、緊張している。
フィリピンは国際的な支持を得るために報道機関を通じて係争海域での中国の攻撃的な行動を暴露するキャンペーンを展開。舌戦を繰り広げている。
マルコス・ジュニア氏は22日の一般教書演説で、中国系企業が運営するインターネットギャンブルをすべて禁止するよう命じた。
これは全土に400以上あるとされ、数万人の中国人とフィリピン人が雇用されている。
中国は在フィリピン大使館を通じて声明を発表。マルコス・ジュニア氏の動きを歓迎した。
同大使館はこう述べている。「フィリピン政府の決定は両国民に共通の利益をもたらす。中国はフィリピンとの強力な法執行協力を継続し、両国民の安全と幸福をよりよく守る用意がある...」
中国中央テレビ(CCTV)は25日、在フィリピン大使館の関係者の話しとして、「中国はあらゆる形態のギャンブルを禁止している。政府はいわゆるフィリピンのオフショア・ゲーミング・オペレーター(POGO、オンラインカジノやその他のオンライン賭博ゲームなどの総称)を含む海外のギャンブルビジネスに従事する中国人を取り締まっている」と報じた。
「POGOは犯罪であり、フィリピンと中国双方の国民の利益を著しく損なうものである」