◎リコール対象は輸入車のモデルS、X、3、および中国製のモデルYと3。
中国の規制当局は12日、電気自動車大手テスラに対し、ブレーキシステムに問題がある110万台のリコールを命じた。
それによると、リコール対象は輸入車のモデルS、X、3、および中国製のモデルYと3。
対象の110万台は2019年1月~2023年4月末の間に生産されたものとされる。
当局はリコールの理由について▽アクセルペダルを強く踏んだ時に警告が表示されないことがある▽運転手が回生ブレーキを選択できないとしている。
当局は「これらの問題が重なると、誤ってアクセルペダルを長時間踏み続ける確率および、衝突の危険性が高まり、安全上の問題が発生する恐れがある」と述べている。
回生ブレーキは電気自動車やハイブリッド車において、車を停止させる際に失われるエネルギーを取り出し、バッテリーの充電に役立てるものである。
回生ブレーキが作動しているときは、作動していないときのように車両が惰性で走ることはない。
テスラは規制当局の発表を受け、「オンラインソフトウェアアップデートで問題を解決する」と声明を出した。
今回のリコールが欧米市場に拡大されるかどうかは不明である。米道路交通安全局(NHTSA)はテスラ車の事故を複数件調査している。