中国、フィリピンで学ぶ自国民に警告発令
フィリピンに留学している中国人学生の数は近年、数百人にまで減少している。
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中国政府は18日、フィリピンで学ぶ自国民に対し、犯罪が多発しているとして、警告を発した。
教育部は具体的な事件に言及せず、フィリピンへの留学を選択する場合は安全意識を高めるよう学生に呼びかけた。
フィリピンに留学している中国人学生の数は近年、数百人にまで減少している。
フィリピン大統領府の報道官は17日の記者会見で、「中国にはこのような注意喚起を発令する権利がある」と述べた。
また報道官は「フィリピンの犯罪率は低下している」と強調。「我が国の安全とセキュリティは、私たちの見解では改善されている」と述べた。
フィリピン警察は犯罪に関する公衆の懸念に迅速に対応してきた。
中国系オンラインギャンブルに関連する犯罪は減少または根絶され、多くの中国籍の容疑者が本国に強制送還されている。
今年2月には14歳の中国人学生が首都マニラで中国系ギャングに誘拐された。ギャングは巨額の身代金を要求、運転手を殺害し、学生の指を切り落とした。
フィリピン内務省はこのギャングのリーダーについて、オンライン詐欺グループの元運営者であると説明している。
フィリピンと中国は南シナ海の領有権をめぐり、衝突を繰り返している。
中国政府は4月、米国在住の中国人学生に対し、同様の警告を出した。