◎列車はトンネルに入ったところで土砂崩れに巻き込まれ、2両が脱線した。
2022年6月4日/中国、南西部の貴州省、脱線した車両から救出される男性(Xinhua/AP通信)

中国の国営メディアは4日、南西部貴州省(きしゅうしょう)の高速鉄道が土砂崩れに巻き込まれ、運転手が死亡、8人が負傷したと報じた。

国営CCTVによると、列車はトンネルに入ったところで土砂崩れに巻き込まれ、2両が脱線したという。この列車は沿岸部のビジネス街広州市へ向かう定期路線と伝えられている。

CCTVによると、負傷者の容態は安定しており、他の乗客136人にケガはなかった。

事故の原因は調査中。報道によると、トンネル横の斜面から泥水が流れ出していたという。

中国全土に張り巡らされた高速鉄道路の全長は4万km以上と伝えられている。利用客は年間数億人とされるが、コロナウイルスの影響でその数は激減したとみられる。

2011年に南部の温州市で発生した高速鉄道衝突事故では少なくとも40人が死亡し、その後、事故を隠蔽しようとしたことが明らかになり、世間を騒がせた。

中国の交通機関では事故が相次いでいる。

3月21日に発生した中国東方航空の旅客機墜落事故では、乗客乗員132人全員が死亡した。米主要メディアによると、この事故は故意に引き起こされた可能性があるという。詳細は明らかにされていない。

5月12日には122人を乗せたチベット航空の旅客機が滑走路を外れて炎上する事故が発生した。死者は出なかったが、乗客数人が軽傷を負い入院した。

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