▽乗客乗員132人を乗せた5735便(ボーイング737-800型)は22年3月21日、昆明市から広州市に向かって飛行中、広西チワン自治区の山間部に墜落。生存者はいなかった。
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中国の航空規制当局は3年前に起きた中国東方航空の旅客機墜落事故の調査報告書を公表しておらず、親族や航空業界は事故原因の詳細を知らないままだ。
乗客乗員132人を乗せた5735便(ボーイング737-800型)は22年3月21日、昆明市から広州市に向かって飛行中、広西チワン自治区の山間部に墜落。生存者はいなかった。
中国民用航空局(CAAC)は予備報告書を公表したが、詳細は乏しいものであった。
CAACは調査の進捗状況に応じて関連情報を公開するとしている。墜落から3年目の21日、飛行機が巡航高度から急降下した原因は不明のままだ。
CAACは離陸前の機体やエンジン、天候や通信に不具合や異常は見られなかったとしている。パイロットは有効な免許を持ち、十分な休養をとり、フライト当日の健康チェックにも合格していたとされる。
米経済紙ウォールストリート・ジャーナルは22年5月、米国当局の予備評価を引用し、ブラックボックスのデータは「誰かが意図的に飛行機を墜落させたことを示している」と報じた。
中国当局はコックピットボイスレコーダーを3月23日に、フライトデータレコーダーを3月27日に回収し、初期調査を終えたのち、ボーイング社に引き渡した。
しかし、米国家運輸安全委員会(NTSB)は事故に関するすべての情報をCAACから得ていないとされる。
CAACは以前、事故をめぐる憶測が公衆を動揺させ、事故調査作業を妨害していると述べていた。