◎当局によると、貯水池の一部から水があふれだし、放水を見学していた市民が巻き込まれたという。
中国当局は23日、河南省にある三門峡ダム付近で洪水が発生し、2人が死亡、7人が行方不明になったと発表した。
当局によると、貯水池の一部から水があふれだし、放水を見学していた市民が巻き込まれたという。
国営メディアはダムの運営管理者が取り調べを受けていると報じたが、詳細は不明。貯水池の水位は緊急放水により低下したようだ。
当局は10人が救助され、7人が行方不明と報告。2人の死亡を確認した。
国営メディアは自治体関係者の話を引用し、ダムの最新情報を確認し、放水が行われる時は河川から離れるよう促した。
報道によると、越水した貯水池の水位は1時間ほどで約2m上昇したという。
三門峡ダムは1960年に運用を開始し、黄河における初の大規模治水事業とみなされていた。しかし、貯水池に堆積物が溜まり、上流域でしばしば洪水が発生。設計や管理に関する苦情が多く寄せられ、逮捕者を出す事態に発展した。
中国はゼロコロナ政策終了後初となる春節休暇を迎え、期間中、のべ21億人が移動すると予想されている。
国営メディアによると、三門峡ダム周辺の見学施設は帰省客で混雑しているという。
チベット自治区の高速道路では先週、帰省中の車が雪崩に巻き込まれ、少なくとも28人が死亡した。