◎中国の化学薬品を扱う施設では事故が相次いでいる。
中国の国営メディアは16日、北部遼寧省盤錦市(ばんきんし)郊外にある化学工場で大規模な爆発が確認され、少なくとも2人が死亡、34人が負傷し、12人が行方不明と報じた。
盤錦市は首都北京の東に位置し、多くの製油所がある。
新華社通信は地元政府の声明を引用し、「化学処理機械、パイプ、貯蔵コンテナを有す複合施設から出火した」と報じ、黒煙が立ち上る写真を公開した。
中国中央テレビ(CCTV)は「消防が炎を制御し、地元の環境部門が周辺地域への影響を調査している」と報じた。
火災と爆発の原因は明らかにされておらず、調査が続いているようだ。
中国版ツイッターのウェイボーには現場の写真が多数投稿されている。あるユーザーは「爆発の衝撃を感じた」と投稿している。
中国の化学薬品を扱う施設では事故が相次いでいる。
河南省安陽(あんよう)市の化学薬品工場で昨年11月に発生した火災では少なくとも36人が死亡したと報告されている。
北部の港湾都市・天津市の化学品倉庫で2015年に発生した爆発事故では173人が死亡、そのほとんどが消防士と警察官だったとされる。CCTVによると、この倉庫は化学品の保管と登録規則を遵守せず、地元当局者もそれを認識したうえで黙認していたという。