◎1980~90年代の経済成長期に建てられた多くの団地で老朽化が進んでいる。
中国中部・安徽省の住宅地で公営団地の一部が崩壊し、少なくとも4人が死亡、1人が負傷した。国営メディアが27日に報じた。
中国中央テレビ(CCTV)によると、事故は安徽省近郊の住宅地で正午過ぎに発生。数階建ての団地の一部が突然崩れ、住民が巻き込まれたとみられる。
CCTVが報じた映像には古びた建物が10戸ほど映っていた。
報道によると、12歳の少女が救助され、市内の病院で治療を受けているという。
当局が現場を封鎖し、事故の原因を調べている。
現場にはクレーンやバックホウなどの重機が投入され、倒壊を免れた残りの部分を安定させる措置が講じられた。
CCTVは専門家の話しとして、「この団地は1980年代前半に建設されたもので、市当局が最近、立ち入り調査を行っていた」と報じている。
この地域では最近、大雨が続き、建物の浸水被害が相次いでいた。
1980~90年代の経済成長期に建てられた多くの団地で老朽化が進んでいる。CCTVによると、団地の入居率は依然として高く、当局が修繕や部分的な改修を進めているものの、その数はあまりに多く、思うように進んでいないという。