◎両国は1962年、この境界線をめぐって衝突した。
中国の習近平 国家主席(右)とインドのモディ首相(ロイター通信)

中国とインドは18日、ヒマラヤのラダック地方における係争地の軍事的膠着を解決するために努力することで合意した。

両国は10月初め、係争地の膠着状態を終わらせることを目的とした協定を締結。ラダックの境界付近に展開していた部隊を後退させた。どの程度後退したかは明らかになっていない。

中国外務省は声明で、「双方は公正で合理的な解決策を模索し、ロードマップを策定し、軍事的膠着の解消に向けた取り組みを進めることで合意した」と述べた。

また両国は10月の協定を遵守し、ヒマラヤ地域における両国の国境を越えた交流を促進するとしている。

この地域の実効支配線は西のラダックから東部アルナチャルプラデシュ州まで続いている。中国はこの全域を自国の領土と主張している。

両国は1962年、この境界線をめぐって衝突した。

両国は2020年6~7月、ラダック地方ガルワン渓谷で衝突し、インド兵少なくとも20人、中国兵4人が死亡した。両軍はこの時、投石やこん棒で殴り合ったと伝えられている。

その後、両軍は境界線に沿って榴弾砲や戦車を展開し、数万人の兵士を駐留させた。

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