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中国・習国家主席「汚職を根絶する」反腐敗運動強化


中国中央テレビ(CCTV)によると、習氏は「腐敗を根絶する」と述べ、反腐敗運動を引き続き強力に推進する姿勢を示した。
中国人民解放軍の軍事パレード(ロイター通信)

中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は7日、人民解放軍と警察の会議で、軍は共産党に対して絶対的な政治的忠誠を保つ必要があり、腐敗を徹底的に排除しなければならないと強調した。中国中央テレビ(CCTV)によると、習氏は「腐敗を根絶する」と述べ、反腐敗運動を引き続き強力に推進する姿勢を示した。

習氏は全国人民代表大会(全人代)に合わせてこの方針を再確認し、「軍は共産党の指導の下にあり、党への忠誠を確実に守ることが国家安全保障の基盤である」と強調した。また軍内部に党への不忠や規律違反があってはならないとし、腐敗の取り締まりを継続する必要性を訴えた。

中国では近年、軍幹部を対象とする大規模な汚職調査が進められている。全人代は中央軍事委員会の関係者を含む複数の軍幹部を解任したほか、陸軍や海軍、空軍などから多くの将官が職務を外された。さらに、政治協商会議からも複数の軍幹部が除名されるなど、軍内部の「粛清」が広がりを見せている。

こうした動きの背景には、軍の近代化を進める中で組織の規律と統制を強化する狙いがあるとみられている。中国政府は2026年の国防予算を前年比約7%増とし、人民解放軍の装備や戦闘能力の向上を進める方針を示している。習政権は2035年までに軍の近代化をほぼ完了させる目標を掲げており、汚職・腐敗の排除はその前提条件と位置付けられている。

また、最近の政治会議では軍や党の高官が相次いで公の場から姿を消していることも注目されている。共産党の最高指導部に近い人物の欠席や調査が報じられており、習氏の反腐敗運動が軍の中枢にも及んでいる可能性が指摘されている。

習氏が主導する反腐敗運動は2012年の政権発足以来続く政策の柱の一つで、党や政府、国有企業など幅広い分野で幹部の摘発が行われてきた。数多くの高官が調査対象となり、政治体制の引き締めと権力基盤の強化を同時に進める取り組みとみられている。

今回の発言は軍の忠誠と規律を改めて強調するものとなった。中国が軍備拡張と軍改革を進める中、習指導部は軍内部の腐敗を抑えつつ、共産党による統制を強化する姿勢を鮮明にしている。今後も軍幹部への調査や人事の見直しが続く可能性があり、中国軍の体制にどのような影響を及ぼすかが注目されている。

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