◎台湾の国防省は6月15日、台湾空軍は中国空軍の侵入に伴い哨戒部隊を配備し、島の南西部の監視体制を強化したと述べた。
台湾国防省が公開した中国人民解放軍のJ-16戦闘機の写真(台湾国防省/Getty Images/AFP通信)

台湾の国防省によると、中国人民解放軍の戦闘機28機が台湾の防空識別圏に侵入したという。台湾侵略を目指す中国共産党は、防空識別圏および領空への侵入を繰り返している。

国防省は6月15日、台湾空軍は中国空軍の侵入に伴い哨戒部隊を配備し、島の南西部の監視体制を強化したと述べた。

同省によると、中国空軍はJ-16戦闘機14機、J-11戦闘機6機、爆撃機を含む様々な戦闘機を送り込んできたという。

G7の首脳は先日、中国の台湾に対する威圧的なふるまいを強く非難したうえで、平和的解決な解決を要求する声明を発表したが、共産党指導部はこれを内政干渉と主張し、要求には一切応じないと誓約した。

中国外務省の趙立堅 報道官は15日、「G7は意図的かつ恣意的に中国の内政に干渉している」と非難した。「国家主権、安全保障、開発の利益を保護するという中国の決意は決して揺るぎません...」

台湾は1949年の第二次国共内戦で中国から分裂したが、指導部は台湾を領土の一部としつこく主張している。共産党の毛沢東は国民党の蒋介石率いる革命軍を打倒し中国全土を掌握したが、台湾は分裂以来、自治権を守ってきた。

2016年の蔡英文 総統の就任以来、共産党は台湾を中国の領土の一部と見なす主張と侵略に向けた外交的および軍事的圧力を強めている。

アジアを代表する先進国のひとつに成長した台湾の国民の大多数は、香港に採用されている「一国二制度」により中国連合への加盟と共産党指導部の政治介入に強く反発している。

中国はほぼ毎日台湾に向けて戦闘機を飛ばしており、国家主権を必ず取り戻すと世界に誇示し続けている。中国空軍は今年3月、戦闘機25機を台湾に送り、威嚇した。

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