◎中国共産党はオンラインゲームに熱中しすぎる若者の健康と成長に長年懸念を表明してきた。
2020年8月29日/中国、首都北京で行われたオンラインゲームのプロモーション活動(NgHan Guan/AP通信)

中国の国営メディアによると、規制当局は国内の未成年者(18歳未満)に対し、金曜日、週末、祝日以外にオンラインゲームで遊ぶことを禁じ、1日あたりのプレイ時間を最大1時間に制限したという。また、未成年者がゲームで遊ぶことができる時間は20:00~21:00に限定された。

規制当局はゲームを販売している会社に、規則を遵守する対策を立てるよう命じた。

規制当局は昨年11月、未成年者のオンラインゲーム時間を1日最大90分、週末と祝日は最大3時間に制限し、22:00~08:00の間の利用を禁止した。

中国共産党はオンラインゲームに熱中しすぎる若者の健康と成長に長年懸念を表明してきた。

国営の経済情報日報は先月、多くの若者がオンラインゲームに夢中になり、数十時間連続でプレイすることも珍しくないと報じた。

新しい規制は、オンラインマルチプレイヤーゲームの王者栄耀(おうじゃえいよう)で人気を集めているゲーム会社大手のテンセントを含む中国のテクノロジー企業に影響を与えた。

テンセントの株価は規制当局の発表に先立ち、30日に0.6%下落して465.80香港ドル(6,573円)となった。時価総額は約5,730億ドル(63兆円)で、2月のピーク時から3,000億ドル以上減少している。

ニューヨーク証券取引所に上場している網易(中国の四大ポータルサイトを運営)の株価は、市場開放と同時に約9%下落した。

テンセントは今月初めに未成年者のゲーム時間を1日1時間、週末と祝日は2時間に制限し、12歳未満のオンラインゲーム内での購入(アイテムや特典など)を禁止すると発表した。この制限は国営メディアの批判をかわす措置と考えられている。経済情報日報はオンラインゲームを「スピリチュアルアヘン」と呼び、ゲーム業界を批判していた。

規制当局は30日の通知の中で、「ゲーム会社の監督を強化し、検査の頻度を増やし、規制に厳密に従わせる」と警告した。

中国共産党はここ数ヶ月の間に電子商取引とオンライン教育に対する取り締まりを強化している。規制当局は先月、学校の個別オンライン教育で利益を上げることを禁じ、教材などを販売している大手企業に大打撃を与えた。

2020年8月29日/中国、首都北京で行われたオンラインゲームのプロモーション活動(NgHan Guan/AP通信)
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