中国、2026年が米国との関係における「画期的な年」になることを期待
トランプ米大統領は今月末にも中国を訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行う見通しだ。
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中国政府は2026年を米国との関係にとって「画期的な年」にしたいとの期待を示した。中国の王毅外相は全国人民代表大会(全人代)に合わせて北京で記者会見し、米国との対話や首脳交流を通じて関係の安定化を図る姿勢を強調した。両国首脳による会談が今月末にも予定されているとみられ、関係改善に向けた重要な機会となる可能性がある。
王氏は会見で、世界最大級の経済大国である中国と米国の関係について「今年は重要な年だ」と述べた。そのうえで、両国首脳がこれまで直接の意思疎通を維持してきたことが、二国間関係の「戦略的保証」になっていると強調した。対立や相違は存在するものの、首脳間の交流が関係の安定に寄与しているとの認識を示した。
トランプ米大統領は今月末にも中国を訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行う見通しだ。王氏は訪中を公式に確認しなかったものの、「高官レベルの交流の日程はすでに議題に上っている」と説明し、双方が十分な準備を行い、適切な雰囲気を整える必要があると指摘した。また、既存の対立を管理し「不必要な雑音を排除すること」が重要だと述べ、米国側にも歩み寄りを求めた。
米中関係は近年、貿易や安全保障などを巡って緊張が続いてきた。特にトランプ政権が中国に対する大規模な関税措置を導入して以降、両国の摩擦は深まった。昨年には貿易問題を巡る対立が再び激化し、米国は中国との貿易不均衡を理由に高い関税を課した。これに対し両国は昨年10月、関税の一部を停止する一時的な「貿易休戦」で合意したが、構造的な問題は依然として解決されていない。
こうした状況の中で中国側は、対立よりも対話を重視する姿勢を示している。王氏は中国が「前向きで開かれた態度」を維持していると述べ、米国が同様に対応することが関係改善の鍵になるとの考えを示した。専門家からも、今回の発言はトランプ氏の訪中を歓迎するシグナルであり、両国関係を安定させたい中国側の意図が表れているとの見方が出ている。
さらに王氏は国際秩序についても言及し、中国が国際社会でより大きな役割を果たす姿勢を強調した。国際的な課題の解決には国連を中心とした枠組みが重要だとし、各国が協力して対応する必要があると訴えた。また中東情勢にも触れ、イランでの軍事行動について「起こるべきではなかった戦争だ」として、武力ではなく外交による解決を呼びかけた。
米中両国は世界の政治・経済に大きな影響力を持つ。今後予定される首脳会談が実現すれば、貿易摩擦や安全保障問題を巡る緊張の緩和につながるかが焦点となる。中国側は2026年を関係改善の節目の年と位置づけ、米国との対話を通じて安定的な関係構築を目指す考えを示している
