▽事件は州都クエッタ郊外の地区で18日夜に発生。自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、いくつかの商店が被害を受け、多くの市民が巻き込まれた。
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パキスタン南西部バルチスタン州の市場付近で自動車爆弾が爆発し、4人が死亡、20人が負傷した。陸軍が19日、明らかにした。
それによると、事件は州都クエッタ郊外の地区で18日夜に発生。自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、いくつかの商店が被害を受け、多くの市民が巻き込まれた。
犯行声明を出した組織は確認されていないが、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」に疑惑の目が向けられている。
バルチスタン州政府の報道官はSNSに声明を投稿。このテロ攻撃を非難し、陸軍と警察が調査していると述べた。
バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。
BLAは同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)に匹敵する規模に成長し、安全保障を脅かす大きな脅威となっている。
パキスタンはしばしば、隣国インドがBLAとTTPを支援していると非難してきた。この両グループは過去数カ月、パキスタン国内で攻撃を激化させている。
バルチスタン州で3月に発生した列車襲撃事件では陸軍兵士を中心に33人が死亡。BLAは乗客など、214人の人質を処刑したと主張している。