◎与党・カンボジア人民党(CPP)は長い間、政敵を迫害するために司法制度を悪用していると非難されてきた。
カンボジアで最近発足した野党の指導者が扇動罪で起訴された。現地メディアが11日に報じた。
それによると、首都プノンペンの検察当局は10日、野党指導者のひとりであるスン(Sun Chanthy)氏を「社会的混乱を煽った罪」で起訴したという。
スン氏はその後、ポーサット州の拘置所に送られた。
報道によると、有罪が確定した場合、懲役2年以下に処される可能性がある。
与党・カンボジア人民党(CPP)は長い間、政敵を迫害するために司法制度を悪用していると非難されてきた。
CPPは昨年の下院総選挙(定数125)で全議席を獲得。民主主義の下で法の支配を推進していると主張しているが、CPPに異議を唱えた政党は裁判所によって解散させられたり、指導者が投獄されたり、嫌がらせを受けたりしている。
スン氏は今週、数百人のカンボジア人労働者との会合に出席するため日本を訪問。9日に帰国した直後、プノンペン国際空港で逮捕された。
スン氏は会合の中で、「政府が野党を弾圧している」と発言。さらに、「フン・マネット(Hun Manet)首相は国民にもっと借金をするよう強要している」と主張していた。