カンボジア、タイ国境巡り国際司法裁判所に申し立て
両国の国境線の一部は未画定であり、両国が領有権を主張している。
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カンボジア政府は15日、タイとの国境紛争の仲介・解決を国際司法裁判所(ICJ)に要請したと発表した。
カンボジア軍は5月28日にタイ国境沿いでパトロールを実施していたところ、タイ側が銃撃したと主張。タイ軍はカンボジア兵が国境沿いの係争地に侵入したため、威嚇射撃を行い、カンボジア兵が反撃したため応戦したと説明している。
この衝突は約10分間続き、カンボジア兵1人が死亡。現地の指揮官が互いに連絡を取り合い攻撃をやめるよう部隊に命じた。
両国の国境線の一部は未画定であり、両国が領有権を主張している。
フン・マネット(Hun Manet)首相はフェイスブックに声明を投稿。「カンボジアは国際法に基づく平和的な解決を求め、ICJに国境紛争を解決するよう求めた」と書いた。
この投稿にはICJへの書簡が入った封筒を手に持つ副首相の写真も添付された。
タイ外務省はカンボジアの動きに関するコメントを出していない。
タイは以前、この問題に関してICJの管轄権を認めず、カンボジアとの協議を通じて問題を解決する方針を示していた。
両国は1907年にカンボジアがフランスの植民地だった時代に策定された国境をめぐり、1世紀以上にわたって争ってきた。