◎爆発は首都プノンペンの西方に位置するコンポンスプー州郊外の軍事基地で4月27日午後に発生した。
カンボジア国防省は2日、南西部コンポンスプー州郊外の軍事基地で発生した爆発について、「劣化した古い弾薬の扱いを誤ったことが原因」と結論付けた。
爆発は首都プノンペンの西方に位置するコンポンスプー州郊外の軍事基地で4月27日午後に発生。兵士20人が即死し、近隣の住民を含む11人が負傷した。
陸軍は今週、弾薬の扱いを誤り、爆発を引き起こした可能性があると報告していた。
国防省はウェブサイトに声明を投稿。古く劣化した弾薬に起因する「技術的な問題」による事故であったと結論づけた。
また同省はこの爆発に関する偽情報が拡散されていると警告。「過激派が関与していると主張するSNSへの投稿が散見されるが、それは事故であり、調査結果をメディアに公開することで、正しい情報が伝わると期待している」と述べた。
フランスに亡命中の野党・救国党のレンシー(Sam Rainsy)氏は爆発の翌日にフェイスブックを更新。「過激派が爆発を引き起こした」と主張したが、それを裏付ける証拠は示していなかった。
国防相は「爆発に関する事実と異なる情報を発信したり、拡散した者は訴追される可能性がある」と警告した。
陸軍によると、基地内の4棟の建物が全壊し、数台の軍用車両が損壊したという。爆発の破片は近くの集落にも飛散し、数人が負傷。家屋も被害を受けた。