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▽アフリカ北西部・モーリタニアを出港した移民船は先月中旬、西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)沖で転覆し、少なくとも50人が死亡したとみられる。
2025年2月6日/パキスタン、東部パンジャブ州、アフリカ北西部沖で亡くなった男性の葬儀(AP通信)

アフリカ北西部沖で先月死亡したパキスタン人4人の遺体が本国に戻り、埋葬された。現地メディアが6日に報じた。

地元当局はDNA検査でパキスタン人13人の身元を確認。うち4人の遺体がモロッコからサウジアラビア経由で首都イスラマバードに移送された。

現地メディアによると、4人はその後、東部パンジャブ州の故郷に戻り家族と再会、埋葬されたという。

アフリカ北西部・モーリタニアを出港した移民船は先月中旬、西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)沖で転覆し、少なくとも50人が死亡したとみられる。

このボートには40人以上のパキスタン人を含む少なくとも80人が乗船し、1月2日にモーリタニアを出港、スペイン領カナリア諸島を目指していた。

スペインのNGO「ウォーキング・ボーダーズ(Walking Borders)」が救助したパキスタン人22人は全員本国に戻っている。

パンジャブ州で弟の遺体を受け取った男性はAP通信の取材に対し、「生存者によると、人身売買業者は支払いに関するトラブルを理由にボートに乗っていた人々を拷問し、海に投げ捨てた」と語った。

それによると、男性の弟は地元の人身売買業者に500万ルピー(約270万円)を支払うことに合意し、400万ルピーを前払いしたという。

サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた何万人もの移民がアフリカ北西部のモーリタニア、モロッコ、アルジェリア、セルビアからスペインを目指し出航する。

スペイン内務省の統計によると、1月1~15日の間にスペインに海路で到着した移民は3409人。その大半がカナリア諸島への移民であった。昨年の同時期にもほぼ同数の移民が不法入国している。

昨年スペイン領に到着した移民は6万3970人、23年の5万6852人を上回った。そのうち4万6843人がカナリア諸島である。

スペインのNGO「カミナンド・フロンテラス(Caminando Fronteras、CF)」は昨年末、24年1月1日~12月5日までの間に海路でスペインを目指した移民1万457人が死亡または行方不明になったと明らかにした。

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