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パキスタン北西部の武装勢力拠点で爆発、24人死亡

事件は同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点とされる施設で発生。武装勢力14人と民間人10人が死亡したという。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガニスタン国境近く(Getty Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の過激派拠点で爆弾が爆発し、少なくとも24人が死亡した。警察が22日、明らかにした。

それによると、事件は同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点とされる施設で発生。武装勢力14人と民間人10人が死亡したという。

地元警察は声明で、「アフガニスタン国境近くの町にあるTTPの隠れ家で爆弾が爆発し、近隣の住宅数棟が破壊された」と述べた。

また警察はこの施設について、「IED(即席爆発装置)製造所として使用され、陸軍が制圧し、原因を調べている」と明らかにした。

さらに、「TTPは民間人を人間の盾として利用している」と非難した。

TTPはコメントを出していない。

治安部隊は現在、アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州や南西部バルチスタン州などで対テロ作戦を展開中である。

カイバル・パクトゥンクワ州とバルチスタン州では近年テロが多発。その多くにTTPと反政府勢力バルチスタン解放軍(BLA)が関与している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。

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