◎バングラデシュ民族主義党は1月7日に予定されている総選挙をボイコットすると宣言。各地で小規模な抗議デモを続けている。
バングラデシュの首都ダッカで野党・バングラデシュ民族主義党の支持者数百人が国際人権デーを記念して集会を開き、ハシナ政権に抗議した。
ジア(Khaleda Zia)元首相率いるバングラデシュ民族主義党は1月7日に予定されている総選挙をボイコットすると宣言。各地で小規模な抗議デモを続けている。
集会に参加した女性はAP通信の取材に対し、「野党政治家と人権活動家を刑務所に投獄するこの国で公正な選挙は期待できない」と語った。
野党は10月28日の暴力的なデモに参加した政治家や活動家数千人が裁判を受けることなく投獄されたと主張しているが、ハシナ(Sheikh Hasina Wajed)首相はこれを否定している。
10日の集会では「ハシナ政権に拘束されたすべての政治犯、人権活動家、市民の無条件釈放を求める」と書かれた横断幕が掲げられた。
10月28日のデモ後、当局はバングラデシュ民族主義党の書記長を含む数千人の野党政治家や活動家を逮捕した。デモに参加した他の多くは身を隠し、数百人が公務執行妨害などで有罪判決を受けた。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチが先月公表した報告書によると、10月28日のデモ以来、逮捕された野党政治家・活動家の数は1万人に達し、警察官2人を含む少なくとも16人が死亡したという。