◎大学生とみられる複数人が事務所を襲撃し、党員らと衝突。その後、火をつけ逃走した。
2024年10月31日/バングラデシュ、首都ダッカ、野党・アワミ連盟の本部に火を放とうとする学生デモ隊(AP通信)

バングラデシュの首都ダッカで10月31日、インドに逃亡したハシナ(Sheikh Hasina)前首相の政党・アワミ連盟の本部に学生デモ隊が押し寄せ、建物に火を放った。負傷者がでたかどうかは明らかになっていない。

地元メディアによると、大学生とみられる複数人が事務所を襲撃し、党員らと衝突。その後、火をつけ逃走したという。

消防が現場に急行し、消火に当たったと伝えられているが、それ以上の詳細は不明だ。炎は1時間ほどで鎮火したとされる。

ハシナ氏は今年7月に激化した反政府デモを受け退任。8月5日にヘリコプターで国外に逃亡した。

その後任であるユヌス暫定政権は人道に対する罪を含め、ハシナ氏を100件以上の罪で告発している。

このデモによる死者は750人超、負傷者は数千人と報告されている。

ダッカの特別法廷は今月中旬、「人道に対する罪」などでハシナ氏とその側近ら45人の逮捕状を発行した。

抗議デモを主導した学生組合の指導者は当時、「アワミ連盟を跡形もなく破壊すべき」と主張していた。

この学生組合は31日にフェイスブックを更新。「アワミ連盟は反逆者の集まりであり、今すぐ消えるべきだ」と書きこんだ。

アワミ連盟の事務局長は声明で党本部への攻撃を非難。警察に公正な捜査を行うよう呼びかけた。

警察は今回のデモで数十万人規模に膨れ上がった学生デモ隊の報復を恐れ、機能不全に陥っている。

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