▽バングラは昨年の大規模デモでハシナ前首相がインドに亡命して以来、ノーベル平和賞受賞者のユヌス氏が暫定政府を率いている。
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バングラデシュの主要野党が暫定政府に総選挙を急ぐよう迫っている。
野党・バングラデシュ民族主義党(BNP)は4月1日、年内に総選挙を実施できなければ、国が再び不安定になる可能性があると警告。ユヌス暫定政権に選挙を急ぐよう促した。
バングラは昨年の大規模デモでハシナ(Sheikh Hasina Wajed)前首相がインドに亡命して以来、ノーベル平和賞受賞者のユヌス(Muhammad Yunus)氏が暫定政府を率いている。
ハシナ氏は昨年7月に反政府デモが激化したことを受け退任。翌月、インドに逃亡した。
同国の2大政党であるハシナ氏のアワミ連盟とBNPは昨年末に選挙を行うよう求めていた。
ユヌス氏は4月1日の演説で、「総選挙は25年12月から26年6月の間に実施される可能性がある」と述べた。
またユヌス氏は、「自由、公正、信頼できる選挙を実施するための改革を進めている」と強調した。BNPと一部の人権団体はアワミ連盟が前回の選挙で票を操作した疑いがあると主張しているが、アワミ連盟はこれを否定している。
暫定政府の報道官は今月初め、憲法改正や選挙法改正を含む改革には相応の時間がかかるとして、年内の選挙は難しいという見方を示していた。
ユヌス氏は以前にも、25年末か26年半ば頃までに総選挙を実施できるように憲法改正を含む準備を進めていると述べていた。
アワミ連盟はハシナ氏を含む多くの党員が海外に逃亡するなど、機能不全に陥っている。
政府は人道に対する罪を含め、ハシナ氏を100件以上の罪で告発。昨年のデモの死者は750人超、負傷者は数千人と報告されている。