◎バングラデシュ民族主義党は来年1月7日に予定されている総選挙をボイコットすると宣言。各地で小規模な抗議デモを続けている。
バングラデシュ政府は19日、首都ダッカに向かっていた旅客列車で火災が発生し、母子を含む4人が死亡したと発表。野党デモの参加者が火を放ったと主張した。
首相府の報道官は声明で、「ダッカで19日未明に発生した列車火災により、母子を含む4人が死亡した」と明らかにした。
また報道官はジア(Khaleda Zia)元首相率いるバングラデシュ民族主義党の支持者が列車に火を放ったと述べた。
バングラデシュ民族主義党は来年1月7日に予定されている総選挙をボイコットすると宣言。各地で小規模な抗議デモを続けている。
同党の広報担当は19日、支持者が列車に火を放ったという政府の主張を否定した。「政府は選挙に関連する民主化デモから国民の関心をそらそうとしています...」
バングラデシュ民族主義党は4選を目指すハシナ(Sheikh Hasina Wajed)首相に辞任を求め、道路封鎖やストライキを実施している。
ダッカの消防当局によると、火災は3両編成の列車で発生し、車内から4人の遺体を収容したという。列車は18日遅くに北部の都市を出発、ダッカに向かっていた。
消防当局はフェイスブックに声明を投稿。「亡くなった4人のうち2人は32歳の女性とその息子であった」と書き込んだ。
出火原因は明らかになっておらず、警察と消防が調査を進めている。