バングラデシュ総選挙、BNPのラーマン党首が演説、政権樹立へ
BNPの勝利はバングラの政治における民主主義の復活を意味する。
のラーマン党首(AP通信).jpg)
バングラデシュの首都ダッカで14日、議会選挙(一院制、定数350)を制したバングラデシュ民族主義党(BNP)のラーマン(Tarique Rahman)党首が支持者の前で演説し、民主主義の強化に取り組むと表明した。BNPは過半数を獲得、ラーマン氏が首相に就任する見通しとなっている。今回の選挙は2024年の国民蜂起によってハシナ政権が崩壊して以来、初の国政選挙であり、国内政治に大きな転換点をもたらした。
この選挙はノーベル平和賞受賞者であるユヌス(Muhammad Yunus)首席顧問が率いる暫定政権が管理し、平和的に実施され、結果はBNPの圧倒的勝利となった。ラーマン氏は14日、ダッカの記者会見で、「脆弱な経済、弱体化した憲法機関と治安情勢が我々の前に横たわっている」と述べ、社会の再建に向けた課題の大きさを強調。法と秩序の改善や経済の立て直しを優先課題に挙げ、これらに取り組むと表明した。
またラーマン氏は国民に向けて団結を呼びかけ、「どのような悪意ある勢力も独裁を復活させることができないようにするため、国民の意志を尊重し団結し続けなければならない」と呼びかけた。これは長期政権を敷いたハシナ(Sheikh Hasina)前首相の統治下では政治的な分断が深刻化していたとの批判を背景にしている。ハシナ氏は2024年の蜂起後に隣国インドへ亡命し、人道に対する罪などで死刑判決を受けている。ハシナ氏の政党であるアワミ連盟は今回の選挙への参加を禁じられた。
BNPの勝利はバングラの政治における民主主義の復活を意味する。ラーマン氏は国外に長く滞在し、17年にわたるロンドンでの亡命生活の後、昨年末に帰国した。今回の勝利により、BNPは20年ぶりに政権の座に戻ることになる。選挙ではBNPが全体の過半数を占め、最大野党としてイスラム原理主義ジャマート・イ・イスラミ党を中心とする11党連合が反対勢力となる見込みだ。
支持者の間では今回の結果に対する喜びが広がっているが、慎重な見方もある。BNPの党指導部は国家の統一と安定を維持しつつ、民主主義の深化に取り組む必要があるとしている。今回の選挙はバングラ国民にとって政治的な新時代の始まりともいえるが、弱体化した機関の再建や経済的課題の克服など多くの課題が残されているという指摘もある。
ラーマン氏は記者団に対し、「団結と法の支配の確立こそが、この国を繁栄へと導く鍵であり、我々はそれを実現しなければならない」と語った。BNPは今後数日以内に新政府の樹立手続きを進める予定、政治と社会の刷新がどのように進展するかが注目されている。
