豪ビクトリア州がマチェーテ禁止令、ギャング間抗争受け

地元メディアによると、刃物の販売禁止を決めた州はビクトリア州が初めて。包丁は対象外である。
マチェーテ(Getty Images)

オーストラリア南東部ビクトリア州政府がショッピングモールでギャング間抗争が発生したことを受け、マチェーテ(長刀のなた)の販売・所持を禁止する。

同州のアラン(Jacinta Allan)州首相は26日の記者会見で、「マチェーテの販売禁止令を28日に公布する」と発表した。

このギャング間抗争はメルボルン市内のモールで25日午後に発生。警察によると、マチェーテで武装した8人のギャング戦闘員が斬り合った結果、20歳の男性が重傷を負った。

警察は26日までに4人の容疑者を逮捕した。

アラン氏は記者団に対し、「これらの危険な刃物を排除するために、必要な州法や政令を導入する」と語った。

またアラン氏は「この禁止令は27日正午に施行され、それ以降、ビクトリア州内でマチェーテを含む刃渡り20センチを超える刃物の売買は禁じられる」と述べた。

地元メディアによると、刃物の販売禁止を決めた州はビクトリア州が初めて。包丁は対象外である。

同州は9月1日からマチェーテを含む刃渡り20センチを超える刃物(例外あり)の所持も禁じるとしている。それらを持っている人は9月1日までに破棄する必要がある。

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