◎政府は2040年までに兵士の数を8万人に増やす方針を示している。
オーストラリア政府は4日、国防軍の兵力を増強する取り組みのひとつとして、外国籍の市民の採用を開始すると発表した。
対象となるのは5か国の情報機関による多国間協定「ファイブアイズ」の加盟国(米国、イギリス、カナダ、ニュージーランド、豪)の出身者で、豪の永住権を持つ者に限られる。
マールズ(Richard Marles)国防相は記者会見で、「これは将来的に貿易ルートを遮断することで外国からの強要に対抗できる部隊を構築する取り組みのひとつである」と述べた。
またマールズ氏は「これで国防軍における約4400人の人員不足を解消することができると考えている」とした。
政府は2040年までに兵士の数を8万人に増やす方針を示している。
失業率が低いことも、兵士の人員確保・維持に不利に働く要因のひとつだ。
マールズ氏は「米国や中国と肩を並べる部隊を構築できるとは考えていないし、そのような提案をするつもりもない」と述べた。