▽24年12月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.2%増に、24年通年のインフレ率も2.4%にとどまったことから、この利下げは広く予想されていた。
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オーストラリア準備銀行(中銀)は18日、インフレが冷え込む中、2020年10月以来初めて基準金利を引き下げた。
同行は今年最初の金融政策決定会合で金利を4.35%から4.1%に引き下げた。
24年12月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.2%増に、24年通年のインフレ率も2.4%にとどまったことから、この利下げは広く予想されていた。年間インフレ率のピークは2年前の7.8%。
中銀はインフレ率を目標値の2~3%の目標範囲内に保つために金利を操作している。
ブロック(Michele Bullock)中銀総裁は声明で、「インフレ率は22年のピークから大幅に低下しており、これは金利の上昇が需要と供給のバランスを改善したためである」と述べた。
またブロック氏は今年さらに数回の利下げが予想されるという経済予測を信じないよう忠告した。次回会合は4月1日に予定されている。
オーストラリアの失業率は24年11月の3.9%からほぼ横ばい、24年12月は4.0%と記録的な低水準を維持している。
同国では5月までに議会選が行われる予定だ。物価高と住宅不足が争点になると予想されている。
世論調査会社ニュースポールが先月末に公表した世論調査では最大野党・自由党の支持率が51%、与党・労働党は49%であった。