◎国際陸上防衛博覧会は2年に1度開催され、米国、アジア、欧州の軍需産業関係者が集まる。今年の開催期間は9月11~13日まで。
2024年9月11日/オーストラリア、ビクトリア州メルボルン、国際陸上防衛博覧会の会場近く(AP通信)

オーストラリア・メルボルンの国際陸上防衛博覧会の会場近くで11日、反戦活動家と警察が衝突し、トマトや唐辛子スプレーが飛び交った。

国際陸上防衛博覧会は2年に1度開催され、米国、アジア、欧州の軍需産業関係者が集まる。今年の開催期間は9月11~13日まで。

連邦警察は会場周辺に1800人の警察官を配備している。

会場周辺に集まった数千人のデモ隊はトマト、馬糞、カスタードクリームの塊などを機動隊に投げつけた。機動隊は唐辛子スプレーや警棒でこれに対抗、押し合いへし合いになった。

現地メディアによると、複数人が拘束され、唐辛子スプレーを浴びた男性少なくとも1人が救急車で搬送されたという。

トマトまみれの機動隊員はデモ参加者を会場から遠ざけることに成功した。

周辺の道路は封鎖され、朝の通勤ラッシュを直撃。クラクションが鳴り響く中、警察とデモ隊の押し合いは数時間続いた。

主催者は最大で2万5000人の抗議者が集まると期待していたようだ。

主催者のひとりであるパレスチナを支持する学生組合の代表は声明で、「私たちはこのイベントで展示されている武器で殺された人々のために立ち上がり、抗議している」と述べた。

別の女性反戦活動家はSNSに、「私たちは公民権運動や反ベトナム戦争運動の活動家たちから受け継いだ不服従の戦術を使って、大会を妨害するつもりです」と書き込んだ。

アルバニージー(Anthony Albanese)首相はデモ参加者に警察への敬意を示すよう促した。「平和的に抗議する権利を尊重しますが、警察官に食べ物を投げつけないでください...」

前回大会は2022年にブリスベンで開催された。

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