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オーストラリア極右議員、議場でブルカ着用し出禁に

ハンソン氏は24日、全身を覆うイスラム教のブルカを着用して当院。公共の場でのブルカやその他顔全体を覆う衣服の着用を禁止する自身の法案を審議することを同僚議員が拒否したことに抗議した。
2025年11月24日/オーストラリア、首都キャンベラの議会議事堂、ブルカを着用するポーリン・ハンソン上院議員(AP通信)

オーストラリア上院(元老院、定数76)は25日、イスラム教のブルカを着用し、議場を侮辱したとして、反イスラム・反移民を公約に掲げる極右政党ワンネーション党のポーリン・ハンソン(Pauline Hanson、71歳)党首を出禁にした。

ハンソン氏は24日、全身を覆うイスラム教のブルカを着用して当院。公共の場でのブルカやその他顔全体を覆う衣服の着用を禁止する自身の法案を審議することを同僚議員が拒否したことに抗議した。

上院は25日、この行為は「不敬なパフォーマンス」と非難し、ハンソン氏を7日間の登院停止とする処分を決めた。

上院はハンソン氏に謝罪を求めたが、応じなかったため、非難・出禁決議案を可決。これは近年で最も厳しい上院議員への制裁の一つとなった。

上院は27日に会期を終えるが、ハンソン氏の出禁は来年2月の会期再開後も継続される。

ハンソン氏は25日、記者団に対し、「私を裁くのは上院の同僚ではなく、2028年の次期選挙、有権者である」と語った。「彼らはブルカ禁止を望んでいなかったのに、議会本会議場でそれを着用する私の権利を否定した。議会本会議場には服装規定など存在しないのに、私は着用を許されない。だから私には偽善的に映る...」

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