シドニーで親パレスチナデモ、数万人参加、ガザ停戦に懐疑的な見方も
反イスラエル活動を展開する団体「パレスチナ・アクション」はシドニーの参加者を約3万人と推計。全国約27カ所でデモを主催したとしている。
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オーストラリア・シドニーで12日、ガザ紛争に抗議するデモ行進と集会が開かれ、数万人が参加した。
現地メディアによると、メルボルンなど、数十の都市や町で同様のデモが行われたという。
一部の抗議者はイスラエルがトランプ(Donald Trump)米大統領が提示した和平計画を破ると指摘した。
反イスラエル活動を展開する団体「パレスチナ・アクション」はシドニーの参加者を約3万人と推計。全国約27カ所でデモを主催したとしている。
ガザ停戦は12日午後の時点で維持されている模様。イスラエル軍は戦争終結に向けたトランプ計画に基づき、第1段階の停戦ラインまで撤退した。
トランプ氏とエジプトのシシ(Abdel Fattah el-Sissi)大統領は13日にエジプト・シャルムエルシェイクでガザ和平サミットを主催する予定だ。
これにはフランス、イギリス、カナダ、イタリアなど、20カ国以上の首脳が参加する。国連事務総長も参加を表明した。
パレスチナ・アクションは声明で、「停戦が維持されたとしても、イスラエルは依然としてガザ地区とヨルダン川西岸地区を軍事占領している」と指摘。「占領とイスラエル国内に住むパレスチナ人に対する組織的な差別が蔓延している」と非難した。
オーストラリア放送協会(ABC)が報じたの映像には、パレスチナの旗を掲げた多くの抗議者がシドニー市内を行進する様子が映っていた。逮捕者やケガ人の情報はない。