◎この集会は10月7日にニューサウスウェールズ州の最大都市シドニーで予定されている。
オーストラリアのアルバニージー(Anthony Albanese)首相は2日、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスとの連帯を表明する親パレスチナ派による集会が予定されていることに深刻な懸念を示し、集会を中止するよう呼びかけた。
この集会は10月7日にニューサウスウェールズ州の最大都市シドニーで予定されている。
アルバニージー氏はABC(オーストラリア放送協会)のインタビューで、「10月7日の集会は信じられないほど挑発的であり、大きな苦痛を引き起こす」と述べた。
ハマスは1年前の10月7日、イスラエル北部に侵攻し、市民約1300人を虐殺した。
アルバニージー氏は「ハマスによる先制攻撃を非難する10月7日の追悼式典に出席するつもりだ」と明らかにした。
ニューサウスウェールズ州警察は1日、「大量虐殺とテロの12カ月を追悼する」と銘打った10月7日の集会を禁じるよう州裁判所に申請した。
同州警察は10月6日に予定されている親パレスチナ集会も暴動に発展する恐れがあるとして、裁判所に中止を求めている。
シドニーでは7日、イスラエル北部で殺害された市民との連帯を示す親ユダヤ集会が予定されている。
同州警察は1日の声明で、「我々は平和的な集会の権利を支持するものの、これを安全に行えるとは到底思えず、主催者による安全管理にも全く満足していない」と表明した。
主催者であるパレスチナ・アクション・グループ(Palestine Action Group)は警察を非難。「集会禁止は民主主義に対する攻撃である」と述べた。
同州警察は2日、週末にシドニーで行われた親パレスチナ集会でテロ組織に指定されているレバノンの過激派ヒズボラの旗を掲げた19歳の女を逮捕したと明らかにした。