オーストラリア首相、語学学校への支援強化を約束、ネオナチデモ受け
▽オーストラリア市民の2人に1人が海外生まれか、親が海外で生まれた人である。
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オーストラリアのアルバニージー(Anthony Albanese)首相は26日、英語以外の言語を学ぶ生徒のために2500万豪ドルを拠出することを約束し、文化の多様性が国の強みであると表明した。
メルボルンでは前日、白人至上主義者のネオナチ活動家が市民集会を妨害。移民を追放するよう呼びかけていた。
同国では5月3日に総選挙が行われる。
アルバニージー氏は声明で、「労働党が勝利した場合、9万人以上の生徒が84の言語を学べる600のコミュニティ・スクールを支援する」と表明した。
またアルバニージー氏は「多様性は国の強みであり、より多くの家庭が自分たちの文化に親しむことができるよう支援する」と約束した。
オーストラリア市民の2人に1人が海外生まれか、親が海外で生まれた人である。政府は2月、反ユダヤ主義やオンライン過激主義の増加に対抗する取り組みの一環として、右翼オンライン・ネットワーク「テログラム(Terrorgram)」に制裁を科した。
最大野党・自由党のダットン(Peter Dutton)党首もメルボルンの極右デモを非難。「分断を煽る連中に居場所はない」と述べた。
期日前投票は22日に始まった。地元メディアの出口調査によると、与党・労働党がわずかにリードしている。選挙の争点は生活費と住宅価格の高騰である。