◎乗客乗員12人にケガはなかった。
オーストラリアのメルボルンで20日、熱気球が住宅地のアパートの屋根に緊急着陸した。
乗客乗員12人にケガはなかった。
乗客のひとりはアパートの屋根に着地する様子を撮影し、SNSに投稿している。
パイロットの男性は英BBCニュースの取材に対し、「気球は新品だったが、うまく飛ばなかった」と語った。
乗客のひとりはSNSに「とても恐ろしかったが、今なら笑い話にできる」と投稿している。
オーストラリア放送協会(ABC)などによると、熱気球の所有者はリバティ・バルーン・フライツという団体。パイロットは警察の取り調べに対し、「高度を維持できなかった」と説明した。
報道によると、いくつかの建物で損傷が確認された。
パイロットはBBCに、「何が悪かったのか分からない」と語った。
ABCは政府関係者のコメントを引用し、「運輸安全局の調査官が現地入りする」と報じた。
パイロットは飛行経験27年のベテランで、事故を起こしたのは初めてと伝えられている。一部の乗客は異常事態にもかかわらず、ひとりもケガ人が出なかったことを称賛した。
リバティ・バルーン・フライツはこの日、熱気球を6機飛ばしていた。5機は予定通りに飛行を終え、民家の屋根ではなく所定のポイントに着地した。
乗客の男性はBBCに、「(自分の乗っている)熱気球が他の気球と異なる方向に進んだのでおかしいと思った」と語った。「気球は降下し、木のてっぺんをかすめ、電線をギリギリでかわし、着地しました」
男性の動画には妻がバスケットの中にしゃがみこんでいる姿が映っている。
夫妻は2週間前に夜明けのフライトを予約した。男性はBBCに「心臓発作を起こしたが回復した」と語った。