オーストラリア・シナゴーグ放火事件、21歳男が出廷
検察は被告が24年12月6日未明に市内のシナゴーグで発生した放火事件の容疑者3人の1人と主張している。
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オーストラリア・メルボルンのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)で昨年発生した放火事件の容疑者が出廷した。現地メディアが7月31日に報じた。
21歳のジョバンニ・ラウル(Giovanni Laulu)被告はメルボルン市内で30日に逮捕。翌日、メルボルン地方裁判所に出廷した。
検察は放火、傷害、自動車盗難の罪で容疑者を起訴した。
検察は被告が24年12月6日未明に市内のシナゴーグで発生した放火事件の容疑者3人の1人と主張している。
3人組は屋内で可燃性物質を撒き、着火。朝の祈りの準備をしていた信者が軽傷を負った。
警察は被告が別の放火事件にも関与した疑いがあるとみて捜査している。
オーストラリア放送協会(ABC)は警察筋の話しとして、「海外から攻撃を計画・指示した共犯者がいる」と伝えている。
報道によると、被告は一言も発言しなかったという。
次回公判は8月6日に予定されている。
オーストラリアでは23年10月にガザ紛争が始まって以来、ユダヤ人コミュニティへの嫌がらせや暴力が相次いでいる。
最大都市シドニーとメルボルンにはオーストラリアのユダヤ系住民の85%が住んでいる。
ABCによると、同国ではイスラム教徒に対するヘイトクライムや暴力事件も急増しているという。
アルバニージー政権は昨年、反ユダヤと反イスラムに対抗するため、特別大使を任命した。