バングラデシュ警察とハシナ前首相の支持者が衝突、3人死亡
地元テレビが報じた映像にはハシナ派の活動家たちが棒で武装し、パトカーに火をつける様子が映っていた。
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バングラデシュ南西部ゴパルガンジで16日、ハシナ(Sheikh Hasina)前首相を支持するデモ参加者と機動隊が衝突し、少なくとも3人が死亡、数十人が負傷した。地元当局が明らかにした。
それによると、事件は16日早朝に発生。ハシナ前政権を追放した学生グループが同氏の故郷であるゴパルガンジに向けてデモ行進を行うと宣言した後、緊張が高まった。
ゴパルガンジには活動を禁じられている政党・アワミ連盟の拠点がある。
地元テレビが報じた映像にはハシナ派の活動家たちが棒で武装し、パトカーに火をつける様子が映っていた。
この数時間前、学生グループの先発隊がゴパルガンジに到着。警察が暴動に備えていた。
地元メディアのよると、アワミ連盟の指導部は地元の警察署に避難していたという。
ソーシャルメディアで共有された動画には指導部とみられる男性たちが警察官に護衛され、装甲車に乗り込む様子が映っていた。
AP通信は病院当局者の話しとして、「3人の遺体が運び込まれた」と伝えている。死因は明らかになっていない。
ゴパルガンジにはハシナ氏の父である故シェイク・ムジブル・ラフマン(Sheikh Mujibur Rahman)元大統領の霊廟がある。
ラフマン氏は1971年の軍事クーデターで家族と共に暗殺された。
首都ダッカの特別法廷は先週、人道に対する罪でハシナ氏を起訴した。
ハシナ氏は昨年7月に反政府デモが激化したことを受け退任。翌月、インドに逃亡した。
それ以来、ノーベル平和賞受賞者のユヌス(Muhammad Yunus)首席顧問が暫定政府を率いている。
暫定政府は人道に対する罪を含め、ハシナ氏と党幹部らを200件以上の罪で告発。インドにハシナ氏の身柄を引き渡すよう求めている。