パキスタン軍がアフガン首都を爆発、400人超死亡、医療施設が標的か
空爆は16日夜、カブール市内の空港近くにある医療施設を直撃したとされる。
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アフガニスタンの首都カブールで発生した爆発を巡り、タリバン暫定政権は17日、パキスタン軍による空爆で400人以上が死亡したと発表し、両国間の緊張が急激に高まっている。攻撃対象は病院とされ、多数の民間人が巻き込まれたとみられ、国際社会にも衝撃が広がっている。
空爆は16日夜、カブール市内の空港近くにある医療施設を直撃したとされる。この施設は数千人規模の患者を受け入れる国内有数の医療機関で、当時も多くの入院患者がいた。タリバン暫定政権によると、死者は400人を超え、負傷者も数百人に上る。建物は大きく損壊し、瓦礫の下に取り残された人々の救助活動が続いている。
現地では夜間の突然の爆発により大混乱が発生した。停電の中で火災が広がり、医療スタッフや患者が避難できないまま被害に遭ったとみられる。救助隊は限られた設備で捜索を続けており、家族が安否確認のため現場に押し寄せるなど、深刻な人道状況となっている。
アフガン側はこの攻撃について、民間医療施設を標的とした「明白な国際法違反」「戦争犯罪に相当する」と強く非難した。暫定政権の報道官は、無防備な患者を狙った行為だとして国際的な調査と責任追及を求めている。
一方、パキスタン政府は病院を攻撃した事実を否定し、標的はあくまで武装勢力の拠点だったと反論。アフガン側がパキスタンに対する越境攻撃を行うイスラム過激派をかくまっていると非難し、今回の作戦は自衛措置だとして正当性を強調している。
両国の対立は昨年激化し、国境地帯で報復の応酬が続いている。今回の空爆はその中でも最大規模の被害を伴う事案とみられ、事態は一段と深刻化している。軍事衝突が全面的な戦闘へと拡大する可能性も指摘されている。
国連は強い懸念を示し、即時の停戦と独立した調査の実施を求めた。民間人保護の観点からも、事実関係の解明と責任の所在の明確化が急務とされている。
アフガンとパキスタンは長年にわたり国境管理や武装勢力の問題で対立してきたが、今回の事件は両国関係をさらに悪化させる重大な転機となる可能性がある。双方の主張は大きく食い違っており、緊張緩和に向けた外交的対応が求められている。
