◎事件はカイバル・パクトゥンクワ州クラム地区で発生。複数の武装兵が検問所を襲撃し、治安要員を攻撃した。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州クラム地区(Getty Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で正体不明の武装集団が検問所を襲撃し、治安要員6人が死亡、7人が負傷した。警察が7日、明らかにした。

それによると、事件は同州クラム地区で発生。複数の武装兵が検問所を襲撃し、治安要員を攻撃したという。現場は州都ペシャワルの南方約200キロの地点。

警察は声明で、「負傷者は市内の病院に搬送され、治療を受けている」と述べた。

地元メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていない。

クラム地区では過去数週間の間にイスラム教スンニ派とシーア派間の抗争により少なくとも130人が死亡。両派は先週停戦に合意した。

カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、近年テロが多発。その多くに同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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