▽陸軍と警察はジャンムー・カシミール州郊外の地区に武装勢力が潜伏しているという情報を受け、合同作戦を開始。その後、隠れ家を発見した。
インドの係争地カシミール地方で銃撃戦があり、武装勢力の戦闘員5人が死亡した。陸軍が19日、明らかにした。
それによると、陸軍と警察はジャンムー・カシミール州郊外の地区に武装勢力が潜伏しているという情報を受け、合同作戦を開始。その後、隠れ家を発見したという。
陸軍の報道官は声明で、「武装勢力が治安部隊に向けて銃を乱射したため、銃撃戦になった」と述べた。
この戦闘で武装勢力の戦闘員5人が死亡、陸軍兵士2人も負傷した。報道官によると、部隊は周辺の捜索を続けているという。
それ以上の詳細は明らかになっていない。武装勢力の正体も不明である。
インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。
カシミールでは9月末頃から暴力事件が急増し、多くの市民が爆弾テロや銃撃戦に巻き込まれている。
カシミールの反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。カシミールで生活するイスラム教徒の多くがパキスタンへの編入か独立という反政府勢力の目標を支持している。
インドとパキスタンは1947年の独立時、65年、71年の計3回、この境界線を巡って衝突(印パ戦争)している。