▽インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。
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インドの係争地カシミール地方で銃撃戦があり、少なくとも4人の警察官と武装勢力の戦闘員2人が死亡した。地元当局が28日、明らかにした。
それによると、事件はインドとパキスタンが領有権を争うジャム・カシミール州で23日に発生。地元住民が重武装した複数人を目撃し、警察に通報した。
州当局は声明で、「治安部隊は郊外の森林地帯で待ち伏せ攻撃を受け、銃撃戦になった」と明らかにした。
それによると、戦闘は1時間ほど続いたという。
部隊は手榴弾2個、防弾ジャケット、アサルトライフルの弾倉などを回収。逃走した複数人を追跡している。
インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。
カシミールでは24年9月末頃から暴力事件が急増し、多くの市民が爆弾テロや銃撃戦に巻き込まれている。
カシミールの反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。カシミールで生活するイスラム教徒の多くがパキスタンへの編入か独立という反政府勢力の目標を支持している。
インドとパキスタンは1947年の独立時、65年、71年の計3回、この境界線を巡って衝突(印パ戦争)している。
インド政府のデータによると、24年上半期にこのような暴力で殺害された治安要員は14人、23年には30人が死亡している。
警察は殺害した戦闘員2人の身元と所属組織を明らかにしていない。