▽インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。
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インドの係争地カシミール地方で銃撃戦があり、武装勢力の戦闘員3人と陸軍士官1人が死亡した。陸軍が12日、明らかにした。
それによると、陸軍は9日、カシミール南部の森林地帯に武装勢力が集まり、新たな拠点を築いているという通報を受け、その周辺に封鎖線を敷いた。
陸軍は声明で、「9日午後に拠点を発見、銃撃戦になり、武装勢力の戦闘員1人が死亡した」と述べた。
部隊はその後も捜索を継続。12日に銃撃戦が発生し、2人の武装勢力が殺害された。軍側で死傷者は出なかった。
しかし、インドとパキスタンの国境付近でも武装勢力がインド側に攻撃を仕掛け、銃撃戦となり、陸軍士官1人が死亡した。
インド当局によると、武装勢力はパキスタン側から侵入を試みたという。武装勢力側で死傷者が出たかは分かっていない。
インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。
カシミールでは24年9月末頃から暴力事件が急増し、多くの市民が爆弾テロや銃撃戦に巻き込まれている。
カシミールの反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。カシミールで生活するイスラム教徒の多くがパキスタンへの編入か独立という反政府勢力の目標を支持している。
インドとパキスタンは1947年の独立時、65年、71年の計3回、この境界線を巡って衝突(印パ戦争)している。