◎事件はパキスタンとの軍事境界線近くで24日夜に発生。武装した集団が陸軍の車両に向けて発砲した。
インドの係争地カシミール地方で反政府勢力の待ち伏せ攻撃により陸軍兵士3人と民間人2人が死亡した。警察が25日、明らかにした。
それによると、事件はパキスタンとの軍事境界線近くで24日夜に発生。武装した集団が陸軍の車両に向けて発砲したという。
警察は声明で、「陸軍兵士2人と基地でポーターとして働いていた民間人2人が現場で死亡、兵士1人が負傷し病院に搬送された」と明らかにした。
その後、搬送された兵士も病院で死亡したという。
陸軍は境界線近くで銃撃戦があったと報告しているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。
インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する見通しは立っていない。
カシミールの反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。カシミールで生活するイスラム教徒の多くがパキスタンへの編入か独立という反政府勢力の目標を支持している。
カシミールのソナマルグで20日夜に発生した武装勢力による攻撃ではトンネル工事に従事していた労働者7人が死亡、5人が負傷した。