SHARE:

インドネシア暴動、地方議会庁舎放火で4人死亡、1000人逮捕

地元テレビ局が報じた映像にはマカッサルの議会庁舎が炎に包まれる様子が映っていた。
2025年8月29日/インドネシア、首都ジャカルタ、焼け焦げた警察車両をひっくり返すデモ隊(AP通信)

インドネシア・南スラウェシ州マカッサルのデモ隊が地方議会庁舎に放火し、少なくとも4人が死亡、5人が入院した。当局が30日、明らかにした。

同国では前日、警察に抗議するデモが全国各地で行われ、その多くが暴動に発展した。

地元テレビ局が報じた映像にはマカッサルの議会庁舎が炎に包まれる様子が映っていた。

地元当局によると、消防が4人の遺体を収容。建物から飛び降りた5人が火傷や骨折で入院したという。

西ジャワ州バンドンでも29日に暴徒が地方議会に放火したが、死傷者は報告されていない。

第2の都市スラバヤでは暴徒が地方警察本部を襲撃。柵を破壊しパトカーに放火した。治安部隊は催涙ガスを発射し放水砲を投入、暴徒は花火やこん棒で反撃した。

首都ジャカルタの多くの外国大使館が自国民に対し、デモ現場に近づかないよう勧告した。

ジャカルタ中心部の警察施設近くでは暴徒の一団が5階建ての建物に放火し、複数人が建物内に閉じ込められた。一部の学生は抗議デモを中断し、兵士や住民と共に閉じ込められた人々の救助に当たった。

デモ隊は28日にバイク便の運転手が警察の装甲車にはねられ死亡した事件に抗議した。

X(旧ツイッター)で共有された動画には装甲車が猛スピードでバイクをはねとばす様子が映っていた。

警察はこの装甲車に乗っていたとされる機動隊の隊員7人を拘束したと報告している。

インドネシアでは今週、国会議員の住宅手当に抗議するデモも各地で行われ、数千人のデモ参加者が機動隊と衝突していた。

デモ隊は24年9月から下院議員580人が月額5000万ルピア(約45万円)の住宅手当を受け取っていたという最近の報告に怒りを爆発させた。

議員の住宅手当は人口の大多数を占める低中所得者層の月収の約20倍に相当する。

地元メディアによると、25~28日までにジャカルタだけで約950人が逮捕されたという。

当局は警察官25人が暴徒に襲われて重傷を負ったと報告。地元メディアは「実際の負傷者数はこれよりはるかに多い」と報じている。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは30日、インドネシア政府が抗議活動を弾圧し、言論の自由を抑圧していると非難した。

スビアント(Prabowo Subianto)大統領はこの事態を受け、予定していた訪中を取りやめた。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします