◎遺体は見つかっていない。
ニュージーランドの捜査当局は6日、最高峰マウントクックで行方不明になっている米国とカナダの登山者3人の死亡を認定した。
遺体は見つかっていない。
行方不明になっているのは米国籍の50歳と56歳男性、カナダ国籍の男性の3人。米国の2人はアルパインガイドの資格を持っている。
3人は11月30日に登山を開始。下山を見越して予約していたタクシーが3人が現れないことを不審に思い、警察に通報した。
当局は12月2日に3人が遭難したと判断し、捜索を開始。数時間後、3人のものとみられる物品を数点発見した。
捜索を指揮した州警察の責任者は記者団に対し、「3人は死亡したとみられ、捜索を打ち切った」と語った。
それによると、マウントクックの天候は3日から大荒れで、2次災害のリスクが極めて高く、ドローンを投入して3人の痕跡を探した結果、6日に3人のものとみられる物品(衣類、ピッケル、エナジージェルなど)を発見したという。
ヘリ部隊が物品を回収した。
マウントクックの標高3724メートル。ニュージーランド南島を縦断する風光明媚で氷に覆われた山脈である。麓には同名の集落があり、多くの観光客が訪れる。